AbattoirのベースボーカルがAbattoirの後に始めたUSパワー・スピードメタルバンドの1stアルバムを、最近になってデモとかも追加して再リリースされた作品。ベースボーカル氏がAbattoir用に作ってた曲をこちらで発表した感じらしいので、基本的に路線は全く同じですね。自分はまだAbattoirの1stは未聴なんですが、こちらは2ndよりもガッツィーに疾走しまくる感じでかなりアツいです。ボーカルも少し荒さがありつつメロディーをしっかり歌える感じで素晴らしいですね、これぞUSパワーメタル!実はこのアルバムの1曲目はAbattoirのセカンドに収録されていたBring On The Damnedのタイトルと歌詞を変えたバージョンですね。サビの歌詞がだいぶ違うので最初は少し違和感がありましたが、ラスサビの後にリフのメロディーをシンガロングし始め、しかもふた回し目ではハモり出すのがあまりにもアツいです!!これは素晴らしい!
このバンドはAbattoirの2ndよりも速い曲多めな印象ですが、さらにミドルテンポの曲もかなりキャッチーで素晴らしいですね….特に#4 “Fear No Evil”なんて一緒に歌ってしまいます。後半にBurnのカバーが収録されていて、Burnって原曲は超人ボーカリスト二人で歌ってるわけなんで、生半可なボーカルじゃパワー負けしちゃうんですが、彼は負けていないですね!素晴らしい!これぞUSパワー!!しかし、80年代のメタルバンドにカバーされても曲の出来として負けないというか大抵のバンドには蹴散らしてしまう曲を70年代に作ってたリッチーブラックモアって割と存在自体がオーパーツですよね……