アメリカのハイトーンボーカルを擁するテクニカルスラッシュメタルバンドの2ndアルバム。
この手のサウンドを出してるバンドの中で、多分僕が最も好きなアルバムの一枚です。
初めての出会いはどこだったか…浪人時代、僕はスラッシュメタルにかなりハマっておりまして、
予備校の近くにあったディスクユニオンに通い詰めておりました。
多分そこでジャケ買いしたんですね、この印象的なジャケットに惹かれ、全く情報なしに購入したことを覚えています。
内容に関しては…やられましたね…当時の僕は(今も割とそうですが)、基本的にスラッシュメタルは疾走してナンボ!
という考えでした。それに対してToxikのこのスタイル、別に疾走しないわけではないですが、割と緩急をつけてくるタイプ。
これでボーカルがダミ声とかだったらダメだったかもしれません、しかしこの美しいサウンド…
1曲目から只者じゃ無さが漂ってきますよね、短気なスラッシャーなら1曲目がミドルテンポな時点でCDをたたき割ってしまいそうですが、
私はこの美しいサウンドに惹きこまれてしまいました。テクニカルなリフとリズムに乗る、綺麗なメロディーを歌うハイトーンボーカル…良い…
コンセプトアルバムという事で、その後もテンポ抑えめからアグレッシブな疾走とリズムを自由に操ったテクニカルスラッシュが襲い掛かってきます。
そして、ただテクニカルなだけではなく、とにかくボーカルのメロディーラインが良い…ギターソロもややフュージョンっぽさを含みつつ、
ネオクラシカルな感じ出していて、滅茶苦茶うまいんですが、それ以上にフレーズがかっこいい…
やっぱりね、テクニカルなだけじゃなくて、曲が良いっていうのは大事ですね…
最近改めて聞き直して、彼らの凄さを再認識しています。
結構メロディーの乗せ方などには、従来のヘビーメタルにおけるものとは結構違ったものがありそうです。
これは何の影響なんでしょうかね。割と気になります。
Toxik、この作品で解散してしまったんですが、どうもここ数年は活動を再開している様です。
なんかミニアルバムも作成したようでして、日本に音源入ってきませんかね、あと来日ね…